2010年04月09日

弟を助けようと…10歳水死=佐賀(時事通信)

 5日午後4時50分ごろ、佐賀県唐津市東大島町の唐津東港フェリー発着所付近で、護岸から海中に転落した弟(5)を助けようと飛び込んだ同市八幡町の小学生有村明輝人君(10)がおぼれた。有村君は救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。同市消防本部によると、弟は意識がもうろうとした状態という。 

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2010年04月07日

若林氏「魔が差した」、青木氏「想像できぬ」(読売新聞)

 2日、参院議員を辞職した自民党の若林正俊・元農相は国会内での記者会見で「青木氏が席を離れたので、まもなく戻るものと思い、ボタンを押してしまった。国会議員として許されざる行為で、責任の重大なることを自覚し、議員辞職願を提出した」と述べた。

 さらに、「青木氏から依頼を受けたことはない。従来そのようなことをやったこともない。魔が差したとしか言いようがない」と語った。

 青木氏は2日午前、国会内で記者団に、「(若林氏から)電話があって初めて知った。(投票を依頼するような)そんなバカなことをするはずがない。想像もできないことだ」と述べた。

 若林氏は7月25日に任期切れを控えており、夏の参院選には出馬せずに引退を表明している。任期満了まで半年を切っているため、公職選挙法の規定で、参院選までに補選は行われない。長野選挙区には、若林氏の長男が自民党公認で出馬する予定だ。

 この問題は、民主党が1日に指摘し、「前代未聞で、国会の議決を不正行為によってゆがめた恐ろしい事案だ」として、懲罰動議を提出した。NHK予算は全会一致で可決、承認された。

 自民党は、尾辻秀久参院議員会長らが1日夜、若林氏から都内で事情を聞き、議員辞職するよう促すなど早期の事態収拾を目指した。若林氏は2日午前に尾辻氏と会い、辞職する意向を伝えた。

 若林氏は1983年に衆院に初当選して3期務めた後、参院に転出して2期務めた。安倍内閣で環境相として初入閣し、その後農相などを歴任した。昨年の衆院選後の首相指名選挙では、両院議員総会長だったことから党総裁を辞任する麻生首相に代わって同党の候補となった。

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2010年04月06日

空を流れる黄河があった(産経新聞)

【ソロモンの頭巾】

 黄砂が気になる。昨年10月と12月には、秋の黄砂が観測された。11月に日本へ飛んでくることはあるのだが、10月と12月の黄砂は、それぞれ17年、16年ぶりのことである。黄砂の大型化の前触れだろうか。

 その予兆に違(たが)わず、今春の黄砂は大規模らしい。北京では「十年最強」、ソウルでは「史上最悪」と報じられている。

 春分の日の3月21日には、北海道から沖縄にまで飛来した。広がり方としては、この10年で最大の規模だ。春の甲子園も黄砂の入場行進となった。

 ソウル支局に尋ねると、発生時には市街の景色が暗くなることがあるという。マスクが欠かせず、政府は呼吸器系への健康被害の注意を呼び掛ける。

 北京の中国総局で黄砂を体験してきた記者の話ではもっとすごい。中国では黄砂を含んだ強風で鉄塔が倒壊することもあるし、家畜も倒れる。息ができなくて死んでしまうのだ。

 黄砂の故郷は、中国奥地のゴビ砂漠や黄土高原などだ。春の低気圧に巻き上げられた土砂が偏西風に乗って韓国、日本にやってくる。

 黄砂は昔からあった。「春(はる)霞(がすみ)」も黄砂だといわれる。嘉禄2年2月17日(1226年3月23日)の「吾妻鏡(あづまかがみ)」の記録は、規模が大きくなった珍しい例だ。「風少し吹く。四方暗くして霧霞のごとし。午刻(正午)より晩景に及ぶ」

 現代ではこの規模がまれでなくなった。2005年にソウルで開催された日中韓の環境相会合での共同声明には黄砂も加わった。2000年ごろから被害が目立ち始めたためである。

 過放牧や過耕作によって土地の荒廃が進んだことが原因とされている。一説にはカシミヤ用のヤギの放牧増加が引き金となったともいわれている。

 日本への飛来には年変動があるものの、全体の傾向として黄砂は増えている。

 過去40年間の年別黄砂観測日数の棒グラフを眺めると1980年代半ばから立ち上がり始める大きな山が見てとれる。2000年ごろはそのピークだ。

 その規模は、中国奥地の荒れ地を覆う草や雪の量に左右されるし、偏西風に乗った黄砂の本流のルートによっても変わる。

 砂漠化、乾燥化も黄砂の増大に関係する。あの黄河が干上がるほどの水量減少も起きている。黄河断流だ。近年の黄砂は黄河に代わって大気中を流れる「空の黄河」なのかもしれない。多い年だと1億トンもの土砂が空に舞い上がる。

 国連の気候変動政府間パネル(IPCC)も気候変動と黄砂の関係に注目し始めた。

 日本では呼吸器障害や花粉症への悪影響が心配されるようになっているのだが、黄砂にはプラスの面もあるという。

 北太平洋に落ちた黄砂のミネラル分は、植物プランクトンの養分になるし、日本列島では酸性雨の中和効果ももたらす。だが、それも程度問題だ。大規模黄砂では、有用面もかすむ。(長辻象平)

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